

Gマーク認定とは
そもそもGマークとは何か?ということについてご説明いたします。
Gマークとは、交通安全対策などの厳しい安全評価基準をクリアし「安全性優良事業所」と認められたトラック運送事業者が使用できるシンボルマークのことです。Gマークは高い評価を得たトラック事業所にのみ与えられる"安全・安心・信頼"の証です。
Gマーク制度(貨物自動車運送事業安全性評価事業)は、運送事業者全体の安全性の向上に対する意識を高めることにより環境整備を図るため、国土交通省が推進する「安全性優良事業所」の認定制度です。Gマークは事業者の安全性が正当に認定されたことを公表する証ですので、利用者がより安全性の高い事業所を選ぶための目安となり、対外的な評価にも繋がります。
後ほど詳しくご紹介しますが、Gマークを取得するとIT点呼の導入をはじめ、違反点数の消去や基準緩和自動車の有効期間の延長等、様々なメリットがあります。
Gマークを取得するためには、巡回指導を行っている適正化事業実施機関に書類を提出し、公益社団法人全日本トラック協会の審査を受けて認定を受けなければなりません。
またGマークは事業所単位で認定を出す制度のため、営業所が複数ある場合は、Gマーク認定を受けたい営業所管轄の適正化事業実施機関に申請書類を提出する必要があります。新規認定事業所についての有効期限は2年間となっており、その都度更新が必要です。
では、Gマーク取得の対象になる基準は何でしょうか?
Gマークは3つの評価項目と4つの認定要件をもとに認定されます。
評価項目(2020年度)
0 | 項目 | 点数 | 内容 |
---|---|---|---|
1 | 安全性に対する法令の遵守状況 | 配点40点 (基準32点) |
巡回指導結果 運輸安全マネジメントの取組状況 |
2 | 事故や違反の状況 | 配点40点 (基準21点) |
重大事故・行政処分状況 |
3 | 安全性に対する取組の積極性 | 配点21点 (基準12点) |
安全対策会議の実施、運転者の教育などの取り組みの自己申告事項 |
認定要件(2020年度)
1. 上記1〜3の評価連数の合計点が80点以上
2. 上記1〜3の各評価項目において上記の基準点数以上
3. 法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされていること
4. 社会保険等の加入が適正になされていること
ちなみにGマークの制度は平成15年度から始まりましたが、現在Gマーク認定されている安全性優良事業所は27065事業所あり、全事業所の31.3%(2020年12月14日現在)です。
それだけレベルの高い制度なのですね…