アルコール検知器の選び方
アルコール検知器は目的によって選ぶことが大切です。
これから新しくアルコール検知器を導入する方や、
お手持ちのアルコール検知器の買い替えを検討している方のために、
アルコール検知器を選ぶ時のポイントをお伝えします。
目的別にアルコール検知器を選ぶ
アルコール検知器は据置型(設置型)と携帯型の大きく2種類に分かれます。
据置型(設置型)
-
据置型は基本的にPCと繋ぐことができ、営業所等に置かれることが多いです。
耐久性やメンテナンス性に優れており、Gマークを取得していればIT点呼と連動できます。
しかしデメリットとして、価格も携帯型に比べて高価です。
※PCと繋ぐことができない製品もございます
※特徴は一般的な内容で製造メーカーによって異なることがあります
据置型のメリット
- 運行管理者の前で計測するため不正抑止効果がある
- パソコンとの接続が可能
- 耐久性に優れている
携帯型
-
携帯型は比較的安価で購入できます。
長距離運送が多いドライバーや個人の携帯用に使用されるケースが多く、営業所に戻ることが難しいドライバー等によく利用されています。
サイズは小さめのものが多く、持ち運びに便利です。
※特徴は一般的な内容で製造メーカーによって異なることがあります
携帯型のメリット
- 小型で軽量なため、遠隔地での測定が可能
- 価格が安い
携帯型のデメリット
- どこにでも持ち運びできるため、不正につながりやすい
- 測定結果の自動記録ができないものが多い
●長距離運送が多い
●同じ時間に発車する車両が多い
●個人で利用する
検知方式でアルコール検知器を選ぶ
アルコールチェックの検知方式は半導体センサー・電気化学式センサーの2種類があります。
半導体センサー
-
半導体センサーは価格が安く、測定までの時間が短いのが特徴です。
その反面、劣化が早いと言われており、メンテナンスを放置してしまうと、アルコールを含んでいないにも関わらずアルコールが検出されることがあります。
その為定期的なメンテナンスが重要です。
検査記録を保存できる機能を搭載している商品が少ない為、性能よりも価格を重視したい方にお勧めです。
※特徴は一般的な内容で製造メーカーによって異なることがあります
●安さを重視する
●まめにお手入れが苦にならない
●個人で利用する
電気化学式センサー(燃料電池式センサー)
-
検知性能に優れおり、アルコール以外の成分に干渉が少ないのが特徴です。
その為定期的にメンテナンスを行えば誤作動の起こる可能性が低いとされています。
また、半導体センサーに比べ価格が高くなります。
IT点呼キーパーは、電気化学式センサーを搭載したアルコール検知器に対応しています。
アルコール測定結果をデータでパソコンに取り込み、点呼簿をデジタル化してクラウド上で一括管理できるので、安心安全な点呼管理を実現することが可能です。
Gマークを取得している事業者なら、IT点呼と連動できるタイプの検知器がおすすめ!
※特徴は一般的な内容で製造メーカーによって異なることがあります
電気化学式センサーのメリット
- アルコール以外の成分で反応することが少ない
- 外気の環境の影響は受けにくい
- 校正間隔が長い
●正確性を重視する
●点呼業務で使用する
●IT点呼の導入を検討している
機能でアルコール検知器を選ぶ
アルコール検知器にはクラウド連携が可能なクラウド連携型があります。
クラウド連携型
-
クラウド連携が可能なアルコールチェッカーは、システムを通じて運行先や遠隔地でもアルコールチェックが可能になり、運行管理者は測定結果をリアルタイムで確認することができます。
その結果、虚偽報告や抜け漏れの防止につながり、手作業で行っていた点呼記録の作業が軽減され、運行管理者の労務改善も実現できます。
これまで手作業で行なっていた点呼業務にお悩みの企業様は、クラウド連携型アルコールチェッカーを検討してみてはいかがでしょうか。
※特徴は一般的な内容で製造メーカーによって異なることがあります
●点呼業務を効率化したい
●不正点呼を防止したい
●遠隔地での測定結果をすぐに知りたい
アルコール検知器の
メンテナンス方法
アルコール検知器は、
半導体センサー式であっても電気化学式センサー式であっても、
定期的にメンテナンスの実施をしないと精度を保つことができません。
点呼時のアルコールチェックの正確性を維持する為にも、
定期的なメンテナンスや見直しを行いましょう。
-
毎日のお手入れ
アルコール検知器が故障のない状態か点検しましょう。
●アルコール検知器の電源が確実に入ること
●アルコール検知器に損傷がないこと
以上2点のチェックを毎日実施しましょう。
-
定期的なお手入れ
アルコール検知器が正常にアルコールを検知するか動作確認を行いましょう。
●酒気を帯びていない者がアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知しないこと
●アルコールを含有する液体又はこれを希釈したものを、口内に噴霧した上でアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知すること
以上2点のチェックを少なくとも週1回以上実施しましょう。
-
使用回数・使用期限
アルコール検知器のセンサーは繰り返し使用することで劣化します。
正確性を維持するため、製造メーカーが定める使用回数・使用期限を守りましょう。
使用回数・使用期限は製品によって異なりますので、取扱説明書をお読みになるか、製造メーカーにお問い合わせください。
-
保管環境
アルコール検知器に限らず、一般的な機械全般が苦手とする環境(極端な高温・低温、湿度が高い、水濡れ)での保管は避けたほうがよいでしょう。
推奨される保管環境は製品によって異なりますので、取扱説明書をお読みになるか、製造メーカーにお問い合わせください。
アルコールを含む掃除用品でお手入れする場合、アルコールチェック直前は避けてください。
アルコール検知器は特性上、環境雰囲気や測定者の周りに存在するアルコールに反応してしまう場合があります。そのためアルコールチェックを行う前に、アルコール除菌スプレーや除菌シート、次亜塩素酸消毒液等の使用はできるだけ避けてください。
もしご使用を希望される場合は、ご使用を予定されている検知器メーカーにお問い合わせの上、管理者様の責任のもとご利用ください。
新型コロナウイルスの対策について、アルコール除菌剤によるクリーニング作業(除菌)による影響と思われる、アルコール検知器の誤検知の発生が多く報告されております。
これは誤検知ではなく正常にアルコールを検知している結果です。